夫婦関係になにを望むか

2018/09/27 21:58

今度の日曜日

9月30日（日）

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好むも好まざるも
気づいたら両親の夫婦関係と
同じことをしてるってことありませんか。
無意識の行動とか態度って、
自分では気づかないから、

人から言われて気づく

つい最近もそんなことがありました。
よく喋る私の隣で、
ほとんど喋らない真さんが
なんでそんなに喋らないのかと
人から聞かれた時に、
真さんの答えが

「話すことがないから」

どうですかこの答え

二人きりで沈黙してる時とかではなくて、
みんなで話が盛り上がってる時に
一人だけ話に入って来ない時のことです。
同じ言葉でも
人によって感じることが違うから、
なんとも思わない人もいると思うの。

私は違和感を感じた

彼氏と待ち合わせして
デートしてる時に、
自分ばかり喋っていて話に入って来ない彼に
どうして何にも喋らないの？
と聞いた時の答えがこれだったら、

私は彼は楽しくないんだと思っちゃう

人の集まりや夫婦で行うセッションの時も、
真さんは私の隣でほとんど喋らないんだけど、
以前の自己否定が強くある時の真さんは、
自分がそこにいてもいいんだろうか、
自分がいたら話しにくいかもしれない、
なんてことを考えていて、
居心地悪そうにしてた。
私は真さんが側にいてくれることで、
より能力を発揮できるので、
それが真さんにもわかってから
自分はいるだけで役に立ってると思えるようになったようで
自分の居場所がないと感じてしまっていたのが、

居場所が見つかった

そこからはイベントやセッションでは
真さんは自分の役割りをこなしながら、
自分を表現するようになったので、
伝えたいことがあると話す。
自分の持ち時間を与えられた場面では、
私がそこに踏み込まないので、
真さんが説明をして段取りを取り仕切る。
もともとそれは得意で
一人でやるのが好きだから、
生き生きとやってる。
これがいつもの真さんの姿なんだけど、
私の隣でほとんど喋らない真さんを知ってる人は、
その違いに驚く。
このようにイベントやコラボでは
二人のコンビネーションが生かされて、

お互いが能力を発揮できるようになった

意識を共有していて、
真さんに浮かんだ疑問や答えも
私の口から出てくるから、
私たちの出口は私の口ひとつなんです、

なんて笑ってた

なので真さんがほとんど話さないってことが
気にならなくなってたんだけど、
この日の
「話すことがない」は気になったので、
そのことを話した。
話が弾んでる時にあの答えは

気分が下がったわ

直ぐに持ち直したけどねと

それで機嫌が悪いのか、
それとも話の内容に興味がないのか聞いてみた。
そしたら機嫌が良かったのに、
そんなことを聞かれたから気分を害したという反応が起きた。
これよくあることなんだけど、
あなたの一言で気分が悪くなったってやつ、
もともと機嫌が悪かったから、
それを出すきっかけになっただけなんだけど、
一旦その一言を放った相手が悪者になる。

そいつが私（笑）

もう慣れっこだい（笑）

真さんはその時の状況の説明を細かくして、
確かに嫌な気分になる出来事があったという。
それで気分を変えるために、
その場を離れたり、
関心を違うものに向けることをしていたそう。

それをイライラしながら私に話す（笑）

しつこい私から逃れるには
謝るのが得策だと思ってるから、
謝ってきた。
心が納得してないのに謝るとどうなるか、
自分に嘘をついてるから、

怒りのエネルギーが出てる

ねえ、表面では謝ってるけどさ、

すげえ怒ってるよ

と私の図星の感想に
自分の内面がぐちゃぐちゃになる真さん（笑）
本音をごまかしたいのに、
私が逃さないから、

もうどうしろってんだよ〜

と
泣きそうになった（笑）

※泣いてます

真さんの本音に反応しまくりながら、
私はふとあることに気づいた。
そしてつぶやいた。
真さんて
私と二人でいる時はふざけてるし、
面白いこと言うし、
すごく喋るし感情も出してよく笑う。
それに私をよく褒める。
それが他の人がいると、
ほとんど喋らないし、
冗談のようにして私をけなしたり、

感じ悪い態度になる

いつものことだから、
気にしないようにしてたけど、
二人の時とは別人になると
私が言った瞬間、

あ

わかった

と真さんが何かに気がついた

それお父さんと同じ態度だと言った。
真さんの両親は二人きりの時は
どうしていたのかわからないけど、

子供の前でも夫婦の間に距離感があったという

祖父母と叔母さん職人さんまで同居してる
大家族だったせいもあるけど、

お父さんもお母さんも人前ではそっけない

お母さんは子供にも、
ベタベタするのが嫌いだと言っていて、

スキンシップが苦手だった

だからか〜

それは両親の関係で、
自分は同じことしなくてもいいのに、

無意識に同じことしてたよ

なんだそうだったの。

私も超納得

今までの他の人がいると
ぜんぜん違う態度になり、
いつもの真さんではなくなってしまう理由がわかった。
私がいない一人の時は、
他の人がいてもそうはならないんだと思う。
呑みヲシテの時の写真でわかる。

ありのままの真さんは
ふつうに喋るんです。
静かにしていても不自然ではないから、
楽しんでますか？なんて心配されない。
私と一緒にいる時は、
他の人の前ではありのままではいられない
抵抗があったようです。
一緒にいる時の過去の嫌な出来事が、
すべてこれにまつわることだったことがわかり、
全部解消されちゃった。
このことに
気づけて良かったありがとうと言われた。

しつこさのパワー全開です私。

よくやった、最高

■心に残るセリフたち■

⑭

「生きる」

黒澤明

「生きる」は、1952年（昭和27年）公開の映画です。

黒澤作品の中でも、そのヒューマニズが頂点に達したと評価される名作で、その題名通り「生きる」という普遍的なテーマを描くとともに、お役所仕事に代表される官僚主義を批判しています。

第26回キネマ旬報ベスト・テン第1位。昭和27年度芸術祭賞。

市役所の市民課に勤める主人公が無気力に仕事をこなす中、自分が胃ガンであることを知り、それまでの自分の人生を振り返り市民課に寄せられてたらい回しにされていた公園を作ってほしいという要望に残りの人生をかけて頭の固い役所の上司などに粘り強く働きかけ遂に公園を完成させる…しかし主人公はその公園で死を迎える・・・

主人公の通夜の席上同僚達は主人公の功績を讃え自分達の今までの仕事を批判…しかし翌日にはいつもの役所仕事を続いている。だが主人公の作った公園には子ども達の明るい声が響きわたる…

というおおまかなストーリです。

映画は前半が死に直面した主人公が「生きる」ことを決めるまでを重くなるテーマながらユーモアと音楽でメリハリがあり、後半はなくなった主人公の通夜で関わった人たちの回想を交え推理劇のような場面展開と構成が観る者の想像力をかきたてて素晴らしいと思います。

心に残るセリフはたくさんありますが、今の自分に合っているから浮かんだ場面です。

不意に訪れた「死」に直面した主人公は、勤続30年を目の前にして役所を無断欠勤して自分の人生の意味を考え始める。

このまま死んでいいのか思い悩む主人公が飲み屋で小説家の男と出逢う。

かなり酔っている男は絶望している主人公の話を聞くと

「人生を楽しむことってね、これはあなた、人間の義務ですよ。」

「与えられた生命を無駄にすんのは神に対する冒涜ですよ」

人間は、生きることにこの貧欲にならなきゃ駄目！ね！」

「貧欲は悪徳と数えられてるがそんな考えは古いんだよ。貧欲は美徳、特にこの人生を楽しもうとする貧欲ね」

と語り僕が教えてあげましょうと夜の街へ連れ出す。

はじめての歓楽街での遊びもこれが自分のやりたいことなのかとすっきりしない日々を過ごす。

偶然、かつての自分の部下である若い女性と再会した主人公は、彼女の奔放な生き方と「課長さんも何かつくってみたら」という言葉に触発され、まだできることはあることに気づき表情が変わり「生きる」ことを決断する。

「いや、わしは人を憎んでなんかいられない。わしには、そんな暇はない」

無気力だった主人公はは市民公園建設に着手するため奔走するのだった。

黒澤映画というと「七人の侍」「羅生門」「用心棒」「椿三十郎」「赤ひげ」「影武者」「乱」など時代劇のイメージが強いですが、「素晴らしき日曜日」「天国と地獄」「悪い奴ほどよく眠る」「生きものの記録」等現代劇の名作も多数あります。アクション、サスペンス、ユーモア、ヒューマニズム、どれも黒澤明監督の人間賛歌・人間愛があふれています。

役者も適材適役とはこのことだと思います。

ストーリーだけでなく、カメラワーク、効果音、音楽のセンスどれもが世界の多くの映画創造者に影響を与えたのがわかります。

未見の方は古臭い、白黒、かたぐるしい・芸術・など思い込みのイメージがあるかもしれませんが、機会があれば初期の作品を気楽に観てほしいです。そして映画っておもしろいねって一緒に語りたいですね。